kkote blog

にゃんずとか介護とか。

もう少し。

女性の生理痛や不順には精神的なことが影響している場合があるらしい。初潮の時に母親や家族に「あらめんどくさいの始まったちゃったねえ」なんて反応をされると、生理イコール負のものと印象を持ってしまうからだそうだ。最初の時点でどんな風に感じたかは、生理にかぎらず他のことでも同様に影響するのではないだろうか。

私が死について初めて意識したのは、従姉妹の家にあった本を読んだことからだった。今考えても小学生だった私に理解できる内容ではない。やめときゃいいのに、年の離れた従姉妹が本を読んでいることに憧れて手にした本は、骨肉腫に冒された女子高生の壮絶な闘病記だった。

人間は朝になっても目覚めない日が来る。そんな漠然とした恐怖でしばらく友達と遊ぶこともできずにぼーっと公園にいた記憶がある。小学生が無言で座り込んでいるなんて、周りから見たら異常な光景だっただろう。その後ずいぶん長い間、寝る前に「明日、今日と同じように目が覚めますように」と誰にともなくお願いするのが習慣になっていた。あの頃から、私にとって生きるとは、もがくことになったのかもしれない。

母はやはり食べない。全身の栄養状態が悪く、このままでは危険だとわかっているが今は胃ろうを作ることもできないため昨日からは鼻からチューブを入れてもらうようお願いして、栄養を摂るようにした。1月に入院した時に時間が戻ってしまったようだ。もしかしたら母は自宅に戻れないことを自覚して、もう諦めているのではないかと思っている。私が願うのは、ただのもがきかもしれないとも思っている。それでも。もう少し、もがかせてほしい。