kkote blog

にゃんずとか介護とか。

療養型病院

3か所の療養型病院の面談に行って来た。透析が必要なうちの母は受け入れてもらえる場所が少ないので、あまり大きな期待はしていなかったがそれにしてもスゴイ、としか言いようがない所があった。
昔のイメージのよろしくない老人ホームを思い浮かべてみてほしい。印象としてはあれに近い。職員の人達の印象が悪いわけではない。院内で働いてるらしい若い人達は明るく親しみやすい雰囲気だった。問題はそこではなく施設の古さが尋常じゃないのだ。私自身、相当古いビルで働いていて大地震に耐えられるのか不安になることはあっても、病院に行って耐震性を確認したくなるとは思ってもみなかった。まさに鰻の寝床のような細長い部屋の中で、ベッドが縦に置かれていたり横に置かれていたり。そういう部屋でも置けるベッド数は少ないから差額代のかかる部屋もある。おそらく50年近く前に建設されたままでまったく改装もされていないだろう。
置き去りにされてきた医療と介護の結果があれかと思うと涙も出ない。
とてもではないけど自分の親を入院させたいとは思えない。もちろん自宅からの距離を考えなければ新しくきれいな病院はある。面会に行ける回数が少なくてもいいと考えるならそれもいいだろう。金銭的問題以前の無言の比較を突き付けられているような気がしてならない。

可能なら家で介護をするがそれをすれば生活できない。現政府は自宅の特養化を目指している。24時間対応の介護サービスを増やし自宅での看取りを目指すらしい。
……は?
というのは私のような一般庶民の感想なのか?これ以上介護従事者に負担を強いて、さらに核家族化がどうしょうもなく進んでいる現状でそれを進めようとするのだから、介護のために退職しても生活の面倒は国が見てくれるのだろう、きっと。